放送大学で心理学を学ぶ

放送大学での新たな学びを通して自分と向き合いたい

認定心理士の説明会にいってきました。

今回は、岐阜学習センターで行われた、認定心理士の説明会にいってきました。

認定心理士という資格は、放送大学に入学する前にホームページでちらっとみた程度であまり興味はなかったんですが、入学してから、資格取得に必要な科目を科目選択の目安としています。

けれど、具体的に認定心理士がどういうもので、現状はどのようになっているのかはほとんど知らない状態でした。

今回の説明会も、主にこの資格を取得するための科目や申請方法が主になるのかな、と思っていましたが、予想は良い意味で外れました。講師の宮本先生のお話はとてもわかりやすく、そもそも、心理に関わる仕事ってどんなもので、現状はどんなっていて、などなど、心理職全般についての説明や、先生からみた、現状などを事細かに語ってくださいました。

まず、認定心理士の話の前に、まずは、今すでに国家資格となる「公認心理師」について、国会で議論された様子などをビデオでみました。先生は、議員の方々の話の途中で、ビデオをみながら、解説してくださいました。

そして、ここで、現在の日本で心理職というものの必要性が高まっていることについての理由が述べられ、心理職にも国家資格を与えるものを創設することが認められた経緯を見ることができました。

私たちがよく知っている心理職は、「臨床心理士」と呼ばれるものです。しかし、この資格は国家資格ではなく、日本臨床心理士資格認定協会が認定するものです。ちなみに、今回の説明会で話の主旨である、「認定心理士」は日本心理学会が認定している心理資格となります。

現在、これらの資格のほかにも、多くの心理系の資格が乱立している状態です。しかしそれらは、国家資格ではありません。

国家資格を創設するにあたり、議会ではその理由として、年間約3万人の自殺者があり、また自然災害の多い日本において、多くの人たちへの心のケアに携わる専門職に国からの資格を与えることで、より充実したケアを行えるようにする、という主旨を述べています。

国は、国家資格として「公認心理師」という資格を創設しました。現在、この資格のためにカリキュラム改変が多くの大学で進んでいるようです。(2018年度に最初の試験があるそうです)また、現在臨床心理士などの資格をもつ方々への資格取得のための方法(講習をうけるとか試験をするとか・・・)があるようですが、今回は参考程度ということで、簡単なお話でした。今回の説明会のメインは、「認定心理士」なので。

ちなみに、「臨床心理」「認定心理」と「公認心理」、師と士の違いはなにか、という点において、先生は、とくにこれでどっちがすぐれているか、とか、国家資格なんだから公認心理師に、他の2つの資格が含まれる、というわけではなく、どれも共存できるものとして、大きな区別はない、とおっしゃっていました(資格を与えるところがちがうということですね)。

 

現実には、カウンセラーと名乗る方々はたくさんいて、結局はクライアントが選択するときの目安にしたりするくらいであり、あとは、専門的な知識、学問の裏付けがどこまであるか、ということになるようです。

先生もおっしゃっていましたが、心理職というのは、自分で相談所を立ち上げない場合、働く場所、たとえばスクールカウンセラーとか、医療機関や、警察、自衛隊など、最近は企業でも利用されてはいますが、まだまだその数は少なく、ニーズはあるようにみえますが、現実に仕事としては生計を立てるのには困難な状況だそうです。大学院をでても、フルタイムの仕事がなく、あちこちを掛け持ちして仕事をすることも多いそうです。

ここまで、「認定心理士」をふくめ、心理職全般について、特に新しい動きをわかりやすく説明してくださいました。

この説明では、先生自身の考えや、立場からいえることなど、本当に細かくお話していただき、この業界(と、言っていいのか・・・)の複雑さ、潜在的に需要がありそうですが、まだ受け入れられるような状態にはいたったいない、ということもお話されました。

これは、私自身の考えですが、そもそも自分がなにか悩みをかかえたとき、だれかに相談することってよくありますが、それをお金を支払って、専門家に相談するという仕組みや、考え方がまだまだ浸透していないのではないかな、と(私は日本のことしかわからないので、日本ではそうなんじゃないかなと)思ってます。

いったい、自分の悩みがどんな種類のものなのか、それによって相談窓口がちがうとなると、それを探すこともなかなか面倒です。

さて、認定心理士について、です。

正式名称は、公益社団法人 日本心理学会認定心理士 です。

これは

この人物は心理学に関する標準的な基礎知識と基礎技術とを正規の課程において習得していることを、日本心理学会が認定するもの

と、しています。(今回の説明会の印刷物より引用)

認定心理士の資格取得にあたって、説明会では、上記に述べたことと、さらに以下の主旨のお話がありました。

  • 日本心理学会認定心理士資格認定委員会における審査基準
  • 審査件数と資格取得者数
  • 認定心理士に関する注意事項
  • 認定制度制定の背景(これは上述と重複します)
  • 認定心理士資格が取得可能な学科
  • 認定心理士資格を目指してほしい理由
  • 仕事に限らず、あらゆる場面における心理学的な視点の必要性
  • 放送大学における認定心理士
  • 認定心理士資格に関する科目(このあたりが、実際に手続き上重要になってきます)
  • 基礎科目
  • 選択科目
  • その他の科目
  • 基本主題と副次主題
  • 放送大学における対応科目
  • 資格取得までの流れ
  • 新基準について
  • 各領域についての説明
  • 実験、実習科目には新たな書類の提出が必要

などなど、多岐にわたりました。

たとえば、放送大学のホームページでもみることができますが、ここまで詳しく、また文章を読むよりも、口頭での説明というのが本当にわかりやすかったです。

意外だったのは、

認定心理士資格が取得可能な学科、として、たとえば心理が含まれない学科でも、たとえば ○○大学 こども保健学科、とか、○○大学、社会福祉学社会福祉専攻・・・、などなど。ここでも大学で学んだ心理学について、”標準的基礎学力と技能を習得していることを証明”するのが、この資格ということになります。

また、この資格には、実験や実習という科目が必須となりますが、これは大人数の中ではむずかしいものです。(教える方もたいへん、ということです)

放送大学では、この面接授業が地域にばらつきはあるものの、結構準備されています。

私自身が今回、心理学実験2と実習をうけ、(この実習も、新基準から単位2をもらえるもので、早くとっておいてよかったです:心理検査法基礎実習)レポートを四苦八苦しながら書いたんですが、やって本当にいろいろとわかることが多々あります。 これは心理検査の検査者と被検査者の両方を体験でき、それらについての細かいレポートをかきます。

以上がだいたい、聞いてきて参考になったことです。

しかし、日本ではまだまだ心理職の活躍する場が少ないように思いますね。

カウンセリングといっても、上述したように、さまざまあります。

人の役に立ちたい、あるいは自分がかつて悩んだときに、相談にのってもらってとても助かった、など、いろいろあるかと思います。

認定心理士の資格も、私自身は、とにかく心理学を学ぶための最低限の科目を選択するための指針としていることが正直なところです。心理学自体が面白くなってしまったので、この資格を取得したからカウンセリングをするかどうかは、わかりません。

でも、なにかのきっかけで、このような知識を身につけたことが役に立つかもしれません。

来年の1月早々に心理学実験面接授業があります。この授業の単位が取れれば、なんとかc領域はクリアします。

また、統計検定・・・ですが、がんばります。