心理学を学ぶということ
心理学を学ぶ。心のどこかに、いつかは学びたいと思っていたかもしれません。
学生のころから、なにか宗教に関わること、あるいは哲学など、興味はありました。そのような本もよく読んでいました。
でも、自分の心や、まして他人の心の動きを知ろうとすることは、どこか雲をつかむような、漠然としたもののように思っていました。
去年、母が認知症と診断され、ほぼ一年が経ちました。
なにか、さまざまな思いや、葛藤、これから母はどうなるんだろうという、不安であっと言う間の一年がすぎました。
私は、自分の家族があり、一緒に住んでいるわけではないんです。
しかし、母と同居している独身の弟との関係や、介護に関わる多くの方々との出会いを考えたとき、人間の心の働きの不思議さと、深さ、悩んでいる自分を、どこか離れてみている自分に気づいたとき、これはもっと学問として学びたいという思いにかられました。