放送大学で心理学を学ぶ

放送大学での新たな学びを通して自分と向き合いたい

中高年の心理臨床

この科目も後半をまとめて視聴。

高齢者の認知症、文学と老い、そして死に関連する内容です。

自分の親とのことを重ね合わせて聞いていたので、ここでも教科書を確認程度に見るだけで、じっと耳を傾けていました。

 

特に、 文学作品から「認知症」や、「精神の病」そして「老い」を読み取ることが非常に新鮮でした。

 

ブレーメンの音楽隊、ドンキホーテや、リア王カラマーゾフの兄弟などの外国作品と、夏目漱石のこころや、行人といった作品のなかから、登場人物の老い、病(主に精神的な病) という切り口から読み解いたとき、実は、いま私たちが精神を病んでしまった人たちにどのように接することが大切なのか、が見えてくるというものです。

 

それぞれの作品の時代背景では、病に犯された人たちに対して、とても厳しい対応をすることが当たり前のようななかで、むしろ、今でいう、グループホームの役割をするものであったり、家族の有り様の大切さ、病に苦しむ人に対する変わらぬ尊敬の念や、ともに生きようとする周囲の人々が、どのような立場であっても受け入れようという社会を作ることが、大切であると、それぞれの物語を通じて感じられます。

 

文学作品で特に古典と呼ばれるものが、こんな切り口で読むことで現代の問題を生き生きと浮かび上がらせることができるんだと感動して聞いていました。

 

それぞれの作品の著者たちは、高齢化とともに起こりうるさまざまな問題の解決策をその当時から提案していたんですね。

 

そう考えると、人間が生きていく上で抱える問題、特に老いることと、病、そして死というものはずっと変わらず存在し続けるもので、時代が変わってもその本質は変わることがないとつくづく思います。